名称 | うみコン (海と産業革新コンベンション) |
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日時 | 令和6年12月13日(金) 10:00~17:00 |
場所 | 横浜市役所アトリウム(市役所1階) 横浜市中区本町6丁目50番地の10 |
入場料 | 無料 |
主催 | 海洋都市横浜うみ協議会/横浜市/海と産業革新コンベンション実行委員会 |
協賛 | 東亜建設工業/吉川海事興業/日本郵船 |
協議会・実行委員会会員 | 協議会会員・実行委員会会員:海洋研究開発機構<JAMSTEC>/水産研究・教育機構<FRA>/海上・港湾・航空技術研究所(海上技術安全研究所)/海上・港湾・航空技術研究所(港湾空港技術研究所)/海技教育機構<JMETS>/横浜国⽴大学/東京海洋大学<TUMSAT>/横浜市⽴大学/神奈川大学/東京大学⽣産技術研究所<TUMSAT>/エンジニアリング協会/海洋産業研究・振興協会/日本舶用工業会/日本プロジェクト産業協議会<JAPIC>/横浜港振興協会 /次世代センサ協議会/東亜建設工業/横浜港埠頭/横浜⼋景島/日本郵船/三菱重工業/ジャパン マリンユナイテッド/五洋建設/シーバルーン/日本水中ドローン協会/アクトインディ/内閣府総合海洋政策推進事務局/国土交通省関東地⽅整備局/国土交通省関東運輸局/横浜工作所/インフォーマ マーケッツ ジャパン/神奈川新聞社/日本政策投資銀行/横浜市(順不同) |
会場 | 横浜市役所アトリウム(市役所1階) 公式サイトはこちら |
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住所 | 神奈川県横浜市中区本町6丁目50番地の10 |
交通 | お車でお越しの方 地下1階駐車場(自動車:181台 / バイク:56台)※みなとみらい方面からは「日本丸」交差点で右折してお越しください 電車でお越しの方 ・みなとみらい線「馬車道駅」1c出口 直結・JR「桜木町駅」新南口(市役所口)徒歩3分(約200m) ・地下鉄「桜木町駅」「1口」から徒歩3分(約200m) |
海洋の開発・利用に関する施策のうち、国益の観点から特に重要であって、各府省の取組に横ぐしを刺して、府省横断で取り組むべき6つの重要ミッションを推進するため、「海洋開発等重点戦略」を2024年4月に策定しました。本講演では、「海洋開発等重点戦略」を踏まえた我が国の海洋政策についてお話しします。
横浜市は、2050年までの温室効果ガス実質排出ゼロの実現を目指し、「Zero Carbon Yokohama」を掲げています。臨海部において、国、民間事業者等と連携し、次世代船舶燃料の普及促進に向けた取組とともにブルーカーボンとしての機能も担う藻場・浅場の形成やワカメなどの海藻類を繁茂させる実証実験等を進めています。本講演では、横浜港のカーボンニュートラルポートの形成に向けた最近の動向についてご紹介します。
本講演では、「グリーン」「ブルー」「トランジション」といったサステナブルファイナンスを活用した金融面からのカーボンニュートラルポート形成支援の取り組みについてご紹介します。港湾・臨海部には、日本のCO2排出量の約6割を占める産業の多くが集積しており、産官金一体となって脱炭素に向けた取り組みを加速していくことが重要です。みずほ銀行は、金融機関の立場から、企業の皆様の脱炭素投資を後押し、CNP形成を支援する一助となるべく、本邦初の取り組みとして横浜市様とカーボンニュートラルポート×金融の仕組みづくりを共同検討しています。当日はサステナブルファイナンスの概要や動向にも触れながら、具体的な取り組み内容についてご説明します。
燃焼時に二酸化炭素を排出しないアンモニアを燃料とした世界初の商用船舶(当社調べ)としてタグボート「魁」が2024年8月より横浜港で実証運航を開始しました。燃料アンモニアの利用と普及をはじめとした環境負荷低減に貢献する日本郵船の取り組みを通じて、海運業界の脱炭素化の道筋をご紹介いたします。
洋上風力発電が円滑に導入できるよう、海洋産業研究・振興協会では、漁業協調、浮体式洋上風力発電について勉強会を開催しているほか、系統連系を強化すべく海底直流送電網の整備に向けた調査研究を受託しています。また、発電事業者9社と協力して洋上風力人材育成推進協議会(ECOWIND)を立ち上げ、高等専門学校と協力して人材育成を行っていく事務局を引き受けております。
気候モデルとは、大気・陸域・海洋など、地球気候を形成する要素の諸過程やこれらの相互作用過程を表す方程式系を、計算機を使用して近似的に解くことにより気候の巨視的な振る舞いをシミュレートするための計算プログラムのことです。本講演では、流体力学と熱力学を基軸として組み立てられた気候モデル及びこれに地球全体の生物化学過程を組み合わせた地球システムモデルの概要を解説するとともに、これらを活用した産業革命前から将来にわたる気候変動の再現シミュレーションや予測結果の概要、特に温暖化進行時に生じるうる海洋炭素吸収増加や酸性化など、海洋環境の変化について紹介します。
パリ協定(国連気候変動枠組み条約)に基づく我が国の長期戦略として、「脱炭素化社会」の実現に向け、2050年までに温室効果ガス排出を全体としてゼロにすることを目指すとされています。海洋生態系で貯留される大気中CO2由来の炭素は、ブルーカーボンと呼ばれています。国内外では、脱炭素化社会の実現に向けて、藻場や海藻養殖のCO2吸収源としての有効性について期待が高まっています。水産研究・教育機構では、ブルーカーボンに関わる研究を共同研究機関とともに進めており、その取り組みについて、昨年公開したガイドブックを含めて当日紹介します。
世界の輸送需要は今後も増加傾向にあり、船舶から排出される温室効果ガスの削減は重要な課題です。海上技術安全研究所(以下、海技研)では、船舶から排出される温室効果ガスを削減するために、船舶の省エネルギー技術の研究・開発を行っています。その一つとして、船底に空気を吹き込むことで船底を気泡と海水の混合流で覆い、船体抵抗を低減する空気潤滑法の研究・開発があります。本講演では、空気潤滑法がどのように開発され、実用化されてきたのか、その技術的背景と具体的な効果について解説します。また、現在進行中の研究・開発や今後の技術革新の方向性にも触れ、省エネルギー効果のさらなる向上を目指した最新の取り組みを紹介します。
港湾分野では、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化やエネルギー転換に必要な環境整備等を図る「カーボンニュートラルポート」の形成が全国的に進められており、港湾工事の脱炭素化も取組の一つに位置付けられています。建設業に関連するCO2排出量は、2020年度時点で日本全体の1割強を占めており、工事の脱炭素化に向けた取組の加速化が求められています。脱炭素化を実現するためには、建設材料の低炭素化やクリーンエネルギーの活用・燃料効率の向上等、様々な取組を組み合わせていく必要があります。港湾分野における工事のCO2排出量の現状や脱炭素化に向けた取組、低炭素材料活用工事の事例等についてご紹介させて頂きます。